屋根の基礎知識
屋根の種類
屋根は大きく次のように分けられます。
瓦屋根系
瓦屋根とは、一般的に瓦葺きの屋根のことをいいます。瓦とは、あらかじめ互いに重なり合うような曲面の形状に作られた粘土製等の板のことです。この瓦によって屋根を覆うことを「瓦葺き」といいます。瓦には、その素材によって、粘土瓦、厚型スレート瓦などがあります。粘土瓦は、粘土を焼成して成型したもので、耐久性に優れますが、他の屋根材料よりも重く、かつ吸水性が高いという欠点もあります。厚型スレート瓦は、セメントと細骨材から作られた瓦で、粘土瓦よりも軽量・安価です。瓦の形状には、本瓦、桟瓦、S瓦、スペイン瓦、フランス瓦、波形瓦、平形瓦などの多くの種類があります。瓦葺きの工法については、かつては瓦の下に土を入れる工法を用いていましたが、現在では瓦を銅線や釘で止める乾式工法が一般的となっています。
金属屋根系
亜鉛メッキ鋼板(トタン)、スズメッキ鋼板(ブリキ)、アルミ、銅、ステンレス、チタンなどの金属板で葺(ふ)いた屋根のことをいいます。 お洒落で、軽く密封性に優れているのが特徴ですが、反面、防音、断熱性が悪く、また軽くて薄いため、台風などの強風で破損する恐れがあります。 特にトタン屋根などは数年で腐食などが見られ、再塗装などのメンテナンスが必要になってきます。 現在はこれらの短所をカバーできる屋根材も発売されています。
ストレート石綿系
本来ストレートとは、玄昌石のような「粘板岩」のことを言います。石綿ストレート、無石綿ストレート、コンクリート系ストレート、天然ストレートなどがあります。
ゴムアスファルト系
砂付きアスファルトルーフィングに似た材料を、所定の形状、寸法に切断したものです。施工がしやすく、曲面にも簡単に施工できますので、円形でも三角形でも思いのままに貼り付けることが出来、レストハウスや非住宅大型物件などの、特徴がある屋根(円錐形や曲面の多い屋根)にによく使われます。
ストレート石綿系屋根について
本来ストレートとは、玄昌石のような「粘板岩」のことを言います。石綿ストレート、無石綿ストレート、コンクリート系ストレート、天然ストレートなどがあります。
石綿ストレート(着色・化粧石綿ストレート)葺き
一般的にコロニアル瓦と呼ばれるもので、繊維とセメントを主原料とした屋根材です。数年前まで繊維性のものとして、アスベスト(石綿)を原料としていたものが多かったのですが、近年は、環境・保険問題等によって無石綿化が進んできています。 瓦に比べて軽いことが一番の利点だが、10年に一度は メンテナンスが必要。玄昌石のような、粘版岩を使ったもの は天然スレートとして、価格も高く、高級住宅に使われています。


波形石綿スレート葺き
石綿とセメントを圧縮プレスして、表面を防水加工したもので、工場の外壁や屋根材として多く使われていますが、アスベストの問題等があり、現在一般住宅には殆ど使われません。


ストレートの劣化
スレート瓦(コロニアル)は安価で家にかかる荷重が軽地震や台風強い大変優れた屋根材 ですが、数年で、劣化が始まるといった問題があります。

スレートは一度変形をしてしまうと、釘を打ったり、シリコンを使って、形を元に戻すことはできません。 また、スレートの下の防水紙(ルーフィング)やさらにその下にある下地の板(コンパネもしくは野地板)まで雨水等が回って劣化の原因となります。 また、雨水がスレートの下を伝って、外装上の屋根(軒先)に溜まりますので、 軒先のシミとなり確認できます。 こうなってしまうと、塗装ではなく、葺き替え工事になってしまいますので注意してください。
ストレート石綿について
平成17年7月1日より制定された、石綿障害予防規則により、石綿(アスベスト)を含む建材の解体時には、石綿が飛散しないように注意しなければならなくなりました。これは、作業者の安全確保がその目的です。法律の制定が先行しために対策が十分に行えず、作業性等 が不十分な内容なってしまいました。そのため、作業現場は非常に混乱しているというのが実態です。
>> 関連記事(スレート屋根の高圧洗浄でアスベスト飛散の恐れ)
20年前から流行ったスレート屋根の欠点
石綿スレート屋根は長年雨風・太陽光にさらされると劣化・風化が進むのはお話しましたよね。 このため、古い企画の石綿(アスベスト)を含んだ、スレートが劣化・風化すると、少なからずアスベストを含んだ粉塵があなたのお家の周りや近隣の家々に飛散するようになります。 学校・公共施設などの場合、石綿を含んだ粉塵が飛散し、児童や周辺住民に健康被害をもたらす可能性もあります。
廃材のコスト
スレート等の廃材はアスベストを含むため処理費コストが跳ね上がっています。施工より廃材が高い時代です。 なるべく廃材がでないで、コストを下げさらに エコ対策ができれば一番 おすすできる屋根改修工事が実現できます。
不適切な塗装工事の後遺症
隙間を使って雨水を流す!
下地板(コンパネや野地板)の上に防水紙(ルーフィング)を貼り付け、この上にスレート瓦を葺いています。 なので、下地の防水紙さえしっかりしていれば、スレート瓦の屋根は縦の瓦と瓦の間を通って雨水が逃げる様になっています。
ただ塗装するだけでは、逆効果!!
前述のように、防水層膜が壊れてしまった、スレートは防水塗装を施すことにより、見栄えがよくなり、下地紙や下地板の老朽化を抑えることができます。 しかし、ただ塗るだけでは、瓦と瓦の隙間をふさいでしまい、 かえって、屋根をいためる原因になります。 塗装により、逃げ場のなくなった、雨水が、防水紙の腐朽化を早め、防水塗装をする前より屋根全体を痛めてしまう恐れがあります。
隙間を作り雨水を逃がす事が重要!!!
普通は、縁切りと言って、瓦と瓦の重なりに塗布された、防水塗装の膜を切除して、対応しますが、表面上の膜は切除できても、奥にまで入ってしまった、塗装は切除できません、 なので、現在は専用金具(タスペーサー)を使い対応しています。



